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穀雨

読み方:こくう

穀物の生育を助ける雨が降る頃を意味し、今年はからまでが、穀雨の時期。

季節について

穀雨は、二十四節気の最終に位置し、「春雨降りて百穀を生化すればなり」(「暦便覧」)と記されるように、穀物の成長を促す恵みの雨が降る頃を指します。百穀とは米、麦、粟など多様な主食穀物を意味し、この時期の雨が豊かな実りをもたらす源とされます。穀物の種まきが始まり、農家は本格的な米作りで忙しくなります。霜の心配がなくなり、稲の苗が健やかに育つ季節です。水辺ではヨシが芽吹き始め(葭始生)、牡丹が華麗に咲き誇る(牡丹華)など、春の百花繚乱の光景が広がります。しっとりとした雨が長く続く場合は「霖雨(ながあめ)」や「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれ、自然の恵みへの感謝の念が込められた、春の終わりを告げる豊かな季節です

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