お雛さまの小道具取付けについてのポイントとご注意事項
小道具について
《小道具内容物》
【お殿さま】
・太刀(たち)ー左の脇下に差し込む
・笏(しゃく)ー右手に持たす
・冠ー紫の紐で留める
・纓(えい)ー冠に差し込む
・紫色の紐ー冠を留める紐
【お姫さま】
・檜扇(ひおうぎ)ー両手に持たせる
〔男雛の冠(帽子)の付け方〕
小道具の中の「濃い紫の紐」は、お殿さまの冠をつける際に使用する紐です。
取り付ける際に、少し工夫が必要なため、以下の4つのポイントをご参考にください。
一、指に通し輪っかをつくる
人差し指と親指で輪っかを写真のようにつくる。
二、帽子に引っ掛ける
輪っかを冠の引っ掛け部分に通す。
三、冠を被せる
紐を引っ張りながらバランスをとり、冠を頭の上に乗せる。
四、顎下の部分に引っかけるように整える
紐を引っ張りながら、 顎下で蝶々結びをする。
〔男雛の太刀の付け方〕
太刀に結ばれている紐の説明です。
*太刀についている紐を外してお飾りいただくことも可能です。
一、太刀の紐を鞘に巻く
できるだけ紐が一段になるよう均等に巻き込み、輪っかをつくり止めます。
二、袖の裏を通るように下から入れる
男雛の左袖を確認し、下からそっと入れてください。
三、石突(鞘の先端)を持ち、後脇下まで上げる
男雛の左袖をを通るように、石突(鞘の先端)を程よくあげ、最後は前側から太刀を優しく押し込みます。
《ご注意点》
以下は、お人形から外さないでください。(一度外してしまいますと、元に戻すことはできません。)
・お人形の底のセロハン
・姫の髪留めの白紙
以下は取り外しても問題ございません。ただし、一度外してしまうと、戻すことが困難です。
〈お殿さま〉
・袖の中の厚紙 ー 飾る際は外し、収納する際に、袖に戻すことで、収納期間の型崩れの心配がありません。
●男雛の袖内側に白いクッション製の重ねがございます。こちらは外さず、そのままにしてください。
・帯のセロハン ー 帯の房の絡まり防止用です。外さないようお願いいたします。
・木製の下げ札 ー 外しても、付けたままでもどちらでも問題ありません。
《ケアについて》
髪の毛が数本飛び出している場合は、糸切りばさみで切っても問題ありません。その際は、衣装やお顔を傷づけないよう、十分にお気をつけください。
製品の性質上、お殿さまの腰帯から糸が飛び出しやすくなっております。出ている場合にはカットいただいて問題ありません。
また、お衣装の生地から糸が飛び出ている場合には、糸切りばさみ等で切ってもかまいません。その際も、生地を切らないよう慎重にカットしてください。
*ただし、衣装の各角をとめているしつけ糸は引っ張ったり、切ったりしないようお気をつけください。
埃などがついた場合は、ダストブロワーや毛羽たき等で取り除いてください。