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着物リメイクを頼む先のお店の選び方と、依頼前に確かめること

着物リメイクをしてくれるところには、着物のお直し専門のお店、洋服や靴などを幅広く直すお店、個人の作家、着物リメイクの専門店があります。頼む先を選ぶときは、お店の種類の違いと、頼む前に確かめておきたいことを知っておくと、仕上がりへの不安が少なくなります。

この記事では、お店の種類による違い、頼む前に確かめたい3つのこと、完成品の見方、頼んだあとの流れを、私たちの経験をもとにご紹介します。

着物リメイクを頼めるところと、その違い

着物リメイクを頼める先は、大きく次のように分かれます。

  • 着物のお直しを専門に行うお店
  • 着物以外の服や靴なども、リペア・お直しするお店
  • 個人の作家
  • 着物リメイクの専門店

着物のお直しの専門店では、染み抜きや着丈・裄丈(ゆきたけ)の変更などが、主なお直しの内容です。着物を着物のまま整えたいときに、頼む先になります。

服や靴など、さまざまなものを直すお店が、着物のリメイクを承っている場合もあります。ただ、私たちが知るかぎり、着物の構造そのものを直接お直しするケースは、多くないと思います。

個人の作家は、作品としての服を販売しながら、同じ形でのオーダーも承っていることが多くあります。専門店との主な違いは、これまでに多様な生地を扱ってきた経験の数です。ただし、作家さんの中にも、素敵な作品をつくっていらっしゃる方は大勢います。品質が必ずしも専門店と異なる、とは言えません。違いが出やすいのは、着物をどれだけ仕立ててきたか、という数です。

黄土色の地に、紺と灰緑の流れるような線と形の柄が入った着物地のアップ。生地にゆるやかなしわがある 黄土色の着物地から仕立てた、ボタン付きのスタンドカラーのシャツを着たモデル。紺と灰緑の線の柄が胸や袖に出ている
着物を縫い合わせたアップ(左)と仕立てたスタンドカラーシャツ(右)

頼む前に確かめたい3つのこと

私たちの着物リメイクに頼む前に確かめていただきたい、3つのことです。ほかのお店に頼むときにも、確かめておくと役立ちます。

着物の状態

まず、リメイクを依頼する予定の着物地の状態です。シミや傷みの場所、着物全体にどのような模様があるのかを把握しておくと、仕上がりのイメージが、まったく見ていない状態よりもつきやすくなります。

状態の確かめ方は、着物リメイクをお店以外でオーダーする際に確認したい4つのことでもご案内しています。写真だけでも、柄・色・目立つシミなどについて、概ねのご相談ができます。全体、表裏、気になる箇所を明るい場所で撮影して、お送りください。

アトリエの作業台で、お預かりした着物を広げて、柄の位置と生地の状態を確かめている手元

納期

次に、納期です。着物リメイクは、すべてを手作業で行います。パターンオーダーであっても、一点物をつくるのとほぼ同じ工程を踏むため、どうしても時間がかかります。

当店の納期の目安は、カスタマイズのない通常の衣類で4か月から6か月です。多くの場合、4か月ほどでお届けしています。小物や、カスタマイズのあるアイテムは、4か月から12か月が目安です。一度にたくさんご注文いただいたときは、複数回に分けてお送りすることもあります。

着たい時期や、着る機会がすでに決まっているときは、納期を確かめてから、お申し込みください。特急対応(有料)もありますので、ご注文前にご相談ください。

仕立てたあとのお手入れ

最後に、リメイクしたあとの、お手入れの方法です。ご自宅で洗いたいのか、クリーニング店のドライクリーニングでもよいと考えているのか。これをはっきりさせておくと、お品物が届いて着たあとに、洗いをどうしようかと不安になることが少なくなります。迷うときは、着物について当店にご相談いただいたうえで、決めることもできます。

お手入れの方法は、使った着物地と仕立てによって異なります。ご自宅で洗えるものもありますが、正絹、縮緬、手描き、生地を組み合わせたもの、裏地付きのものは、専門店でのドライクリーニングをご案内する場合があります。納品時に、その一着に合うお手入れの方法をお知らせします。

当店でお受けしていないこと|フルオーダー

当店でお受けしていないのは、新しい型を一から作る、フルオーダーです。

日本では、多くの着物が手放されています。着物が手放されることは、そこにあった思い出とともに、日本の文化が失われていくことでもあると、私たちは感じています。それを残す手段としての着物リメイクを考えたときに、パターンオーダーという形でスタートしました。

私たちは、それぞれの着物に合う、スタンダードにプラスアルファを加えたパターンを、オリジナルで製作しています。お客様には、そのパターンからお選びいただきます。型を決めることで、手間のかかる着物リメイクを、料金をおさえてお届けできるようにしています。フルオーダーでは手間がさらに増えるため、今の料金では承ることが難しいと考えています。

個人の方の中にも、ドレスなどを素敵につくっているところがあります。私たちは、あくまでもパターンオーダーの中で製作しています。掲載のないデザインへの変更は承っておらず、着丈、裏地、サイズなど、商品ごとに用意している範囲のカスタマイズを、追加することができます。対応範囲と料金は、カスタマイズ・オプションでご確認いただけます。

完成品は、どこを見ればよい?

お店を選ぶ際は出来上がりの具合も確かめることをお勧めします。特に完成品を見るとき、まず、パッと見たときに、その一着が素敵かどうかです。全体の柄の配置や、仕上がり、マネキンが着ている雰囲気から、仕上がりの良さをつかんでください。

つるとアトリエの室内。木の棚や観葉植物のある部屋に、黒地の裾に花や松の柄が入った服を着たマネキンが立ち、奥を人が歩いている 黒地の着物の裾に入った、牡丹や松、橙色に黄色の小さな点が並ぶ帯状の模様などが、金彩とともに描かれた柄のアップ
アトリエに立つマネキンの服(左)と、その裾の柄のアップ(右)

細部にも、こだわっています。職人が一人ひとり丁寧にミシンで縫い進めていて、シミや織りキズ、スレが見つかったところは、できるだけ目立たない位置にくるように工夫しています。

お越しになれる場合は、東京・表参道のつるとアトリエで、縫製のきれいさも見ていただけます。シルクをきれいに縫って仕立てるには、技術を身につける時間と、感性が必要です。お品物が届いたときにも、ぜひディテールまで見ていただけたらと思います。

日本国内の縫製者が、解いた着物地をミシンで縫い合わせている手元

頼んだあとの流れ

ご注文から、お届けまでの流れです。

  • 納期:通常4か月から6か月です。着物地に特徴があるときや、カスタマイズが入るときは、長くなることがあります。
  • 残った着物地:基本的に、お客様の着物地はお返ししています。表地や裏地を返却不要とされるお客様もいらっしゃいますので、ご注文後に、返却の有無をおたずねするフォームをお送りしています。返却不要の生地は、当店で有効に使わせていただきます。
  • 再依頼:再びご依頼をいただくことが、よくあります。まず一度、当店のお品物を確かめてから考えたいというお客様もいて、完成品と着物地をお返ししたあと、すぐに再依頼をいただくこともあります。ワンピースなどで生地をしっかり使ったときは、残りから別のものをつくるのは難しいため、新しい着物でご依頼いただくことが多くなります。

遠方・海外にお住まいの方

遠方や海外にお住まいの方も、当店のオンラインストアから、着物リメイクのパターンオーダーをご依頼くださっています。

遠方の方は、オンライン相談やチャットで連絡を取りながら、進め方を決めることもあります。オンラインストアをじっくりご覧になって、そのままご依頼いただく場合もあります。テレビ電話を使ったオンライン相談は、試着相談会の日程と連動していて、その日程でお申し込みいただけます。お急ぎのときは、ご連絡ください。

チャットでは、写真を送っていただきながら、状態を確認することもできます。海外にお住まいで、日本にゆかりのあるお客様は、帰国や来日のタイミングで、東京・表参道のつるとアトリエにお越しになったり、そのタイミングで着物地をアトリエにお送りくださったりします。そのほかの連絡は、オンラインで行っています。

試着相談会で、よく聞かれること

東京・表参道のつるとアトリエの試着相談会で、いちばんよく聞かれるのは、「この着物で作れますか」という質問です。

左は淡い黄緑の地に木の葉の柄がある着物、右は藍と緑の地に梅や松の枝が大きく描かれた袖の長い着物。どちらも広げて平らに置いたところ

初めて着物リメイクをされる方が、ほとんどです。どの程度の着物ならリメイクできるのか、着物から洋服になる分量が足りるのか、と心配になるのは当然のことです。多くの着物は、リメイクできます。大きなシミなどがあって、生地をたくさん使うアイテムをつくるのが難しいと判断したときは、使う分量が少ないアイテムをおすすめしています。

左は、藍と緑の地に梅の花が咲く着物から仕立てた服を、後ろから見たところ。右は、淡い黄緑の木の葉の柄の着物から仕立てた、半袖のワンピースを着たモデル

もうひとつ、よく聞かれるのは、洗いについてです。私たちは、日常的に着ていただきたいと考えています。洋服として仕立てる通常の方法で、あらかじめ生地を縮ませた状態から仕立てるため、シルクの着物であっても、洗えないものはごく一部です。私たちの経験では、8割以上の着物は、ご自宅で洗えます。ただし、着物の繊細さや、思い出の深さによっては、リメイクしたあともドライクリーニングをおすすめする場合があります。

お客様の声

【お客様の声】

Customer Icon

 大島紬で
 ハリのある紬でお願いしました。すっきり見えるデザイン、柄も生かしていただいたので、気になる肩幅や腕も目立たず 着ると細く見えます。試着会でサイズ確認をして本当に良かったです。パンツコーディネートで愛用しています。

アイテム:コチのノースリーブドレス
お着物:大島紬

これまでの仕立ての様子は、着物リメイクの事例で、ビフォーアフターとあわせてご覧いただけます。

よくある質問

Q1: 着物リメイクは、どこに頼むのがよいですか?

着物の寸法直しや染み抜きなら着物のお直し専門のお店、作品として服をつくる個人の作家、着物をたくさん仕立ててきた専門店など、目的によって頼む先は異なります。当店は、着物リメイクの専門店として、公開しているパターンから選ぶパターンオーダーを承っています。頼む前に、着物の状態、納期、お手入れの方法を確かめておくと安心です。

Q2: 完成までどのくらいかかりますか?

納期の目安は、特急対応(有料)が1〜3か月、カスタマイズのない通常の衣類が4〜6か月、小物またはカスタマイズのあるアイテムが4〜12か月です。着物の状態、仕様、制作状況により前後します。着用予定日がある場合は、特急対応の可否を含め、ご注文前にご相談ください。

Q3: 掲載されていないパターンやフルオーダーにも対応できますか?

きもの時季は、オンラインストアに掲載しているパターンから選ぶパターンオーダーです。新しい型を一から作るフルオーダーや、掲載のないデザインへの変更は承っていません。着丈、裏地、サイズなど、商品ごとに用意している範囲のカスタマイズは追加できます。対応範囲と料金は、商品ページとオプションページでご確認ください。

Q4: 残った着物地は、返してもらえますか?

基本的に、お客様の着物地はお返ししています。表地や裏地を返却不要とされる場合もありますので、ご注文後に、返却の有無をおたずねするフォームをお送りしています。

おわりに

料金の一覧はオーダーの手順と料金一覧で、料金の内訳は着物リメイクの料金はいくら?で、着物リメイクの全体像は着物リメイクとはでご案内しています。着なくなった着物を残すか、手放すか、リメイクするか迷っている方は、着物をどうするか悩んだらもご覧ください。

お持ちの着物の写真と、気になっていることを、そのままお聞かせください。実物を見ながら相談したい場合は、東京・表参道のつるとアトリエ(表参道駅から徒歩12分)で開催している試着相談会・オンライン相談をご利用いただけます。リメイクをお考えのときは、当店の着物リメイクのオーダー「きもの時季」をご覧ください。

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