スーツスタイルに欠かせない、着物リメイクのネクタイ|「きちんと感と遊び心が両立する小物アイテム」
意外と時間をかけて、選び買ったはずのネクタイ。日常的にスーツを着ていると、シーンに合わせ、ネクタイをセレクトします。そうであっても、いつからか、日々身につける小物アイテムとなり、なかなか細かなデザインまでを覚えていなったりします。
シーンに合わせて、ネクタイをセレクトすることは、自分の感覚を服装に投影させていることと同じようなもの。もし、その日の朝に選んで身につけたネクタイが、上質であり、着物からつくられた1日を彩るアイテムだったら、きっとスーツを着ていても自分のスタイルに仕上がるでしょう。
今回は、ベーシックな小物アイテムでありながら、「きちんと感」と遊び心の両立した着物リメイクのネクタイをご紹介します。
- たった一つの小物を、より長く身につける
- 上質な生地と、職人の技。ネクタイと着物の共通点
- 思い出の着物を、おしゃれなベーシックアイテムにする
たった一つの小物を、より長く身につける
10年先も、一つのものを使い続けるには、その小物がトレンドだけでない、確かな上質さがあることが欠かせないと思います。デザインが良いだけでなく、その素材自体が、経年することで、より趣を出すことも、その小物に愛着が生まれていく理由の一つでは、ないでしょうか。
つると で提案する着物リメイクのネクタイは、文化的雰囲気があり、個性と程よい抜け感が両立しています。その“モノ”が、使う人に寄り添うようなロンングライフデザインを意識していますが、着物リメイクだからこそ、特徴があります。
上質な生地と、職人の技。ネクタイと着物の共通点
共通点1)おおよそのカタチ
多くの人が思い浮かべる着物は、至ってシンプルな四角形を並べたようなカタチ、もしくは、人が着ているカタチではないでしょうか。一方ネクタイは、先端の差異はあれど、基本としてのカタチがあります。
着物を帯で結ぶように、ネクタイを首元に結ぶように。身につけることで、カタチに立体感が生まれるというのも、似ているポイントです。
共通点2)柄や模様が限りなく多様
着物は、洋服と異なり、おおよそのカタチが決まっています。シルエットが洋服ほど多様でないこともあり、柄や模様が多様であるように感じています。また、ネクタイも同様に、色や柄がシンプルなものから、個性的なものまで、幅広いバリエーションがあります。
きっと、カタチがある程度決まっていることで、そこから多様性が生まれ、様々な美的感覚が自由に表現されているとも言えるでしょう。
共通点3)上質な生地、素材感
職人の手から生み出されているネクタイは、上質な素材感を持っています。単に光沢があるのではなく、また落ち着きすぎているのでもありません。着物になる前の生地も同様に、主張しすぎず程よい素材感があります。
長く使用するには、耐久性だけでなく、使い込むことで生まれる独自の風合いがあること。何度も丁寧に使用したくなる上質さこそが、着物とネクタイに共通しています。
職人の技
着物地の贅沢さ・繊細さと、ネクタイへと形作る職人の技が、着物リメイクのネクタイには込められています。セレクトした着物や反物をキモノフクと同じように、解き、洗い仕上げていきます。中でも欠かせないのが、つくり手の存在です。
きものネクタイは、裁断から縫製までを職人である 六武 京氏 にお願いしています。六武氏のご紹介は、次以降の記事にて行いますが、様々な個性を持つ着物地を味わい深いネクタイへと仕上げてくれます。
直線的でありながら、自然な立体感をネクタイに宿すには、生地の特性を理解し、縫製する職人の存在があるのです。
思い出の着物を、おしゃれなベーシックアイテムにする
着物リメイク ネクタイの特徴について紹介してきましたが、ここからは、着物によって変化する仕上がりについて、お見せしていきます。
スーツスタイルを選ぶ多くの方にとって、ネクタイはベーシックアイテムでしょう。しかし、同じスーツを着ていても、ネクタイ一本で大きく印象が異なります。いく先々に合わせた選び方もそうですが、ファッション感覚でその日の気分を反映させたネクタイ選びも楽しいでしょう。
つると では、そんなネクタイ選びが楽しくなるような、 きものネクタイ を思い出の着物から製作することができます。
ジオメトリックオレンジの紬着物から
Makuakeでのクラウドファンディンリターンともなった、グラデーションのきいたブロック柄が織りによって現れた、数本限定のきものネクタイ。
印象的な配色、柄で遊び心あるネクタイですが、しっかりとした紬(つむぎ)の生地感が程よい“きちんと感”をつくります。シンプルなスーツスタイルに合う一本に仕上がりました
アーストーンの紬着物から
こちらも同じく、Makuakeでのリターンとなった、落ち着いた光沢感と格調あるアーストーンの着物から製作した、数本限定のきものネクタイ。
バイアス(生地の縦糸横糸に対して、斜めに生地をとること)にすることで、着物のカッチリとした雰囲気が和らぎ、モダンさがでた一本に仕上がりました。
落ち着いたデザインですが、黒のシャツなどに合わせても、渋すぎることなく、スーツスタイルにあうネクタイです。
古典的模様が引き立つ紺色の着物から
和色として好まれてきた紺色をベースに、ライトな配色の古典的模様が印象的な きものネクタイ。
シャープでしっかりとした生地感は、端正な雰囲気をつくります。色合いとしても、スーツスタイルに馴染むシンプルさがあります。また、個性的・古典的柄が、洗練されたアクセントになります。
着物リメイクならではの、和のエッセンスを感じられるネクタイへと仕上がりました。
ベーシックだけど、気品ある青系統の反物から
ベーシックな配色でありながら、シックで繊細さのあるウール混の反物から、きものネクタイ。
素材がシルクでなくても、織りの風合いから、気品を感じます。ベーシックな小物アイテムを、ベーシックな生地から着物リメイクすることで、他にはない「きちんと感」と抜け感あるスタイルに。
幅広いシーンで、お持ちのスーツともコーディネートに最適なネクタイに仕上がりました。
馴染みやすく、使いやすい上品な紺の着物から
シンプルに青を基調とした織り。所々に、赤茶のような糸が混じることで、より立体感が現れた着物リメイクのネクタイ。
ウールの着物地を使用しており、しっかりとした厚みがあります。シンプルでベーシックな小物アイテムのため、スーツへの馴染みの良さがあるネクタイです。柄や模様の際立った雰囲気に、あまり慣れていな方にもお使いいただけるよう仕上げています。
このように、リメイクする着物によって、全く異なるネクタイに仕上がります。それと同時に、これほどまでに気品と個性があるネクタイが着物から製作できます。
もし思い出の着物を手放そうと思っていたり、何かに着物リメイクしたいと考えておりましたら、日常的に使用する“きものネクタイ”も良いかもしれません。
当オンラインストでは、一点ものの着物リメイクのネクタイの販売をしております。しかし、着物一枚から製作できる数は、決して多くありません、どのネクタイも限定数での販売となりますので、予めご了承ください。
また、お客さまの着物からネクタイを製作する、セミオーダーも受け付けています。こちらは、素材感の関係で、ネクタイに不向きな着物があり、ご希望通りに行かない場合がございます。その際は、こちらからご連絡させていただきます。
世代を越えて受け継ぐ着物が、世代を越えて使用するネクタイになり、日常に溶け込んでいく。そんな、さりげなく心地いい日常に耳を澄ませてみてください。
0 コメント
この記事に対するコメントはありません。真っ先にメッセージを残してください!