お客様の大切な黒留袖をお預かりし、その格式高い裾模様を活かして、日常に寄り添う月ブラウスへとお仕立てしました。晴れの日の記憶を宿した一枚が、現代の装いとして新たな息吹を吹き込まれ、再び輝きを放ちます。
デザインの判断
裾に広がる豪華な鶴菱の柄を一枚の絵画のように見せるため、シルエットはシンプルなAラインの月ブラウスに。柄の美しい輪郭をそのまま裾のデザインとして活かし、アシンメトリーで動きのある表情を生み出しました。黒の気品と、金や朱色の華やかさが見事に調和するよう、首元はすっきりとしたVネックで仕上げています。
ビフォーアフター
素材と仕立てについて
黒留袖ならではのしなやかな生地の落ち感を活かし、美しいドレープが生まれるよう仕立てました。着物を丁寧に解き、最も印象的な柄の部分が前面の中央に来るよう慎重に配置し、裁断しています。柄の輪郭に沿ったカッティングは特に心を配った部分で、世界に一つだけの特別なデザインの要となっています。
仕上がりの魅力
シンプルなパンツやスカートと合わせるだけで、品格のある華やかな装いが完成します。ご友人との会食や観劇、記念日のお出かけにもぴったりです。動くたびに裾が優雅に揺れ、大切な日の記憶を纏いながら、新しい物語を紡いでいく喜びを感じていただけることでしょう。