絵としてのキモノフク
11月中旬、夕暮れが以前よりも一段とはやくなった日に、わたす#3ように撮影をした。
キモノフクの撮影がメインで行われた。
キモノフクは、TSURUTO つると が行っているプロジェクトのひとつであり、
「着物を再び循環させるアートワーク」が、そのコンセプトである。
着物を昔からのスタイルで提案するのではなく、着物をリメイクした衣服として提案している。
着物は着物として、それだけの成立したうつくしさがある。さらに、人が袖を通すことで、立体的な姿へと変化し、辺りに独自の空気感をつくる。
ではなぜ、その美しい着物をカタチを変化させ、循環させるのか?
少なからず、それまで供給された着物が、行き場をなくしているという社会的背景のこともある。
しかし、それ以上の理由がある。
それは、着物一枚に詰まるモノが、如何にクリエイティブで、如何にうつくしいのか、というところにある。
そんなアートワークを循環させていくひとつの手段が、着物から日常の衣としてカタチを変化させていくことであった。
【絵としてのキモノフク】
異なるモノがそこにあるだけで、異なる絵がそこにうまれる。
衣服もまた、空間に共存していき、全体をつくる。
日本各地で発展してきた織物が時を経て、現代の衣服としてカタチを変え、人々が袖を通す。
私たちはそれを絵として切り取る。
1 コメント
とても素敵です!