茶ハオリドレス|大切な着物を着物風ワンピースへリメイク
「着物を着たい」と思ったまま、大切な着物が眠ったままになっていませんか。当店にいらっしゃる多くの方から、着物を持っていても「着る機会がない」と聞きます。着物リメイクは、そんな着物を洋服として活用する方法です。しかし、あくまでも着物のフォルムが好きという方もいらっしゃいます。そんな方におすすめなのが、着物風のワンピース「茶ハオリドレス」です。
当店の茶ハオリドレスは、日本の伝統的な美意識と現代的なデザインが融合する唯一無二のアイテムとして、多くのお客さまに好評をいただいています。着物風のワンピースとして、お茶の席や海外での用事、晴れの舞台といったオケージョンで着用したいといったお話をいただきます。
本記事では、茶ハオリドレスの魅力やぴったりな着物地、デザインの詳細、オーダー方法等をご紹介します。

新しい着物のカタチを求めて
きもの時季(旧:サイカイの衣)をスタートした初期にデザインした茶ハオリドレス。着物のカタチをモチーフにしながらも、着物を作り替えるからこそできる仕様にこだわった一着です。
茶ハオリドレスのコンセプトとデザイン
”着物が持つ上質さと日本の美しい伝統を、新たな日常の中に取り込むこと”を意識し、異なる生地を組み合わせることができるワンピースとしてデザインしました。着物の持つ優美なラインや柄行きを最大限に活かしつつ、現代の女性のライフスタイルに寄り添うデザインを追求。きものが持つ体型をカバーするゆとり感と、帯を締めることで凛する佇まいが茶ボタンドレスのデザインコンセプトになっています。

- シルエット:全体的にゆったりとしたIラインを基調としています。これにより、幅広い体型に自然と馴染みます。動くたびにふわりと揺れる裾は、女性らしい優雅さを演出します。
- 襟元:前身頃を左右重ね合わせたVネック。これにより、首元から胸元にかけてのラインがすっきりと見え、着物特有の「抜け感」と「粋」な雰囲気を醸し出します。アクセサリーとの相性も抜群で、様々な表情を楽しめます。
- 袖の形状:ゆったりとしたドルマンスリーブに、カフスの内側には襟と同じ生地を使用しています。腕の動きを妨げず、軽やかでリラックスした着心地を提供します。特にドルマンスリーブは、脇下にゆとりがあり、どんな体型の方にも安心してご着用いただけます。
「つると」では、お客さまの大切な着物を、熟練の職人技とお客さまの想いを込めて丁寧にリメイクしています。中でも茶ハオリドレスは、パーツ数が多くお仕立てに時間がかかり、縫製の技術が求められます。お客さまの大切なお着物から生まれ変わった事例の一部をご紹介します。
単の絽のお着物から製作

模様が涼やかな絽にアクセントの八掛を合わせ、着物風ワンピースに
透明感あふれる上品な着物が、凛と華やぐ涼しげなワンピースへと生まれ変わりました。淡いベースカラーに描かれた繊細な花柄を美しく引き立てる、鮮やかな朱色のアクセントが目を引きます。着物の優雅さを損なうことなく、現代の暮らしに花を添えるような雰囲気に。特別な日にも日常にも纏いたくなる一着です。
お着物:絽
生地感:やや張りと透け感がある
使用した用尺:絽の長着一枚と別の着物の八掛
一枚の黒留袖から製作

刺繍の美しい黒留袖を着物風ワンピースに
黒留袖の持つ洗練された落ち着きと華やかな裾模様を活かし、エレガントな仕上がりに。美しい刺繍が施された裾のモチーフをあえて大胆に配置することで、モダンな印象を与えつつ、着物ならではの気品を残しています。伝統美を日常に取り入れやすく、羽織るだけで特別な雰囲気を演出する、上品で唯一無二の一着に仕上がりました。
お着物:黒留袖
生地感:落ち感のある縮緬
使用した用尺:黒留袖一枚(裏地も含む)
落ち着きある大島紬から製作

絹の光沢感と落ち着きある着物風ワンピースに
深みのあるシックな色合いの着物が、洗練されたシックな光沢感あるワンピース。繊細に織り込まれた控えめな模様が引き立つよう、襟にも共布を使用しはシンプルに仕立てました。着物の伝統的な美しさと現代的スタイルが融合した、上質な一着です。
お着物:大島紬
生地感:張り感があり薄めな生地
使用した用尺:長着一着
茶ハオリドレスは、着物の形をできるだけデザインに落とし込んでいます。そのため、比較的柔らかな生地感のものから、張りのある紬などのお着物まで相性が良いのが特徴です。共布ベルトでウエストをマークする着方には、柔らかめな正絹の着物地を。また、ベルトをせずシンプルに着用する場合には、やや張りがある着物地が向いています。

基本的には着物地の模様を活かすように配置し、お仕立てします。振袖などの大柄なものや、小紋などの総柄の生地、また訪問着などの部分的な模様の描かれたものなど、多くのタイプの着物に対応しています。

海外旅行や国際的なシーンにおいて、日本の文化を表現したいと願う方は少なくありません。しかし、通常の着物は、その着用や持ち運びが容易ではありません。
- 「着物だと着付けが大変」:ある程度の知識や技術が必要な着付けは、旅行先で自力で行うのは困難な場合も。また、着付け師を探す手間もかかりますよね。
- 「一式だたと荷物になる」:着物本体に加え、帯、小物、草履など、かさばる荷物が増え、旅のパッキングに頭を悩ませる要因となります。
しかし、「茶ハオリドレス」は、これらの課題を解決します。
- 「一枚でサッと着られる」:羽織のようにすっぽり被るだけのワンピースなので、着付けは一切不要。まるで普段着のように、誰でも簡単に着用できます。
- 「フォーマルな場にも対応」:上質な着物生地から仕立てるため、特別なシーンにも着用できます。特に日本の美意識が息づくデザインのため、和の装いを意識したいときにおすすめです。
- 「とても軽い」:着物の裏地を外した程度の重さです。スプリングコート一枚くらいの分量で、荷物がかさばることがなくなります。
「茶ハオリドレス」は、日本の装いを海外でスマートに表現できる、新しいファッションスタイルです。そのため、、日本の文化を身近に感じながらも、ファッションとして着物を楽しむことができます。
着物をお持ちの場合
当店では、お客さからお預かりしたお着物を決まったパターンにリメイクするサービスを行っています。こちらの茶ハオリドレスへのリメイクも承っています。オーダー手順はシンプルで、以下のステップとなります。
- アイテムのページより「カートに追加」し、ご注文
- リメイクしたいお着物を、当店のアトリエに送付
およそ2枚の着物があれば、十分に製作が可能です。一枚からの着物でも製作は可能ですが、襟部分やベルト部分の生地が必要になるため、袷のお着物であることが条件となります。また、リメイク料金は、アイテムのオーダーページに記載している金額で、着物を解く必要はございません。そのほか、アイテムの詳細は以下よりご覧ください。
よくある質問(FAQ):着物風ワンピース編
- Q1: どんな種類の着物でも茶ハオリドレスにリメイクできますか?
-
はい、基本的にほとんどの種類の着物がリメイク可能です。正絹の訪問着、小紋、留袖、振袖、紬、そして麻や木綿の着物まで、幅広い素材や柄に対応しています。ただし、生地を目一杯使用するため、生地の状態を確認してください。長期間の保管による極端な生地の劣化、広範囲にわたるシミや破れ、または生地が脆くなっている場合は、リメイクが難しいこともございます。
- Q2: 茶ハオリドレスのリメイク費用はどのくらいですか?
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お仕立てにかかる費用は、各アイテムページに記載している料金がオーダー料金となり、着物をお預けいただき、お仕立てまでの料金となっております。そのほか、納期短縮やサイズ、デザインなどのカスタマイズにも対応しております。その際、追加でのオプション料金を頂戴しております。
- Q3: 着物リメイクは初めてですが、相談はできますか?
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はい、もちろんです。当店のデザイナーが、お客さまの着物地を確認することも可能です。オンラインで相談される場合には、実際にお着物お送りいただくか、お写真をお送りいただいた上で相談することも可能です。
- Q4: リメイク後の茶ハオリドレスは、自宅で洗濯できますか?
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着物地とデザインによって異なります。黒留袖やお召縮緬、繊細な手描きの着物地は、ドライクリーニングを推奨しています。また、数種類の着物地を使用したリメイク品に関しても、ドライクリーニングを推奨しています。当店にてリメイクオーダーをされたお客さまには、そのお品物に適したケアの方法を一点一点お知らせしております。さらに洗濯については、こちらの記事をご覧ください。
- Q5: 納期はどれくらいかかりますか?
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通常、ご注文からおよそ4ヶ月〜6ヶ月程度のお時間を頂戴しています。お急ぎの場合には、納期を短縮することが可能です。また、特定の着用予定日がある場合は、事前にご相談ください。可能な限り調整いたします。納期短縮のオプションは、こちらから。







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